面白いです。幻想的な描写がすごく長けていて、思わず泉鏡花ワールドにどっぷり。
まだこの本は現実世界寄りですが、描写そのものがファンタジー。お化けや空想世界なら泉鏡花、という感じですかね。
一番面白かったのは、高野聖。お化けのお話ですが、リアリズムがあって良かったです。山奥に絶世の美女がいて、獣たちが美女につきまとったり、蛭が突然主人公の全身に吸い付いてきたり……。語り口調で少し分かりづらいところがありますが、それでもリアリティ帯びています。
泉鏡花の作品は長編作品が殆どらしいので、これを機にもっと読みたいですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2008年3月12日
- 読了日 : 2008年3月12日
- 本棚登録日 : 2008年3月12日
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