カラオケ行こ! (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年9月12日発売)
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本棚登録 : 4563
感想 : 254
5

作者の同人誌作品の単行本化。

「女の園の星」にハマった勢いで購入。

中学三年生で合唱部部長の岡 聡実はヤクザの成田狂児に見込まれて近々行われる組のカラオケ大会の為に歌の指導を頼まれる。
相手がヤクザでは断る事も出来ず、毎週 火曜と金曜に拉致(笑)されてレッスンをする羽目になる。
というのが大まかなストーリー。

ヤクザが中学生に歌の指導を頼むというのはちょっと無理があるよう思える(個人的には社会人か大学生の方が良いような気もするが)が、その辺はミスマッチというかアンバランスな面白さを狙っての事なのかも知れない。(事実、面白い)

音程をハズす、歌詞を間違える等のミスがあるごとに1点ずつ加点され最高得点を取った者は組長に刺青を彫られるというカラオケ大会のルール、その審査員の組長が絶対音感の持主って設定で聡実の歌(曲は「紅」)に感動して泣きながら拍手する姿がバカバカしくて個人的にはツボ。

聡実と狂児の関係にやんわりとBL的雰囲気を感じ、ちょっとだけ眉をしかめながらもクライマックスの展開に不覚にも思わずホロリ。
でもその後の展開にこれはコメディだった事に気付き、見事に作者の術中(和山マジック)に嵌まってしまった。

評価の星5は4.5としたいのだが例によって星半分というつけ方が出来ないので。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コメディ
感想投稿日 : 2020年10月25日
読了日 : 2020年9月15日
本棚登録日 : 2020年10月25日

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