楽しい古事記 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2003年6月25日発売)
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本棚登録 : 760
感想 : 77
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『古事記』の現代語訳を読もうとして挫折し、
それならと薦められたのがこの本で、
古事記の世界やストーリーが親しみやすく書かれていて
確かに入門書としては最適。

『古事記』で頻出する人名は主要人物を除いて端折られているし
(神様の名前をいちいち掲げるのはややこしいので省略、といった具合である)
一人ひとりの神様が人間臭くイキイキと描かれているので
字面を追うだけになりがちな『古事記』とは違って
頭のなかで場面を想像しやすくなっている。

また、作者自身の古事記の舞台訪問記といった紀行文も
章ごとに挟み込まれていて、古代と現代との時間的空白を
つなぐ役目を果たしてる。
しかも、これがけっこう面白い。

自分はガイドブックとして、たまたまコンビニで見かけた
『一個人別冊 古事記入門』に掲載されている
神話ゆかりの地の写真を見ながら読んでいたので、
紀行文と合わせてイメージが掴みやすかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・民俗学
感想投稿日 : 2013年8月24日
読了日 : 2013年8月24日
本棚登録日 : 2013年8月25日

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