第18回鮎川哲也賞を受賞した
児童養護施設を舞台に展開される
保育士、児童福祉司、そして施設に暮らす子供たちの物語。
複雑な事情を抱える子供たちが出てきますが
重いだけの話にならず、どこか救いというか
未来を照らす明るさのようなものが随所に感じられ
品の良い丁寧な筆致と相まって
一歩引いた視点からずっと登場人物たちを見守るような
感じで最後まで読むことができました。
細かい仕掛けがいろいろと仕掛けられていて
それを読み解くのも楽しみの一つで、
作中貫かれている温かさというか優しい視点が
最終話の第7話で伏線の回収と合わせて昇華され
驚きとともにある種のハッピーエンドのような
爽やかな終わり方でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー・ホラー
- 感想投稿日 : 2014年2月18日
- 読了日 : 2014年2月18日
- 本棚登録日 : 2014年2月18日
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