凍てつくほど冷たく
それでいて静かに流れている
小波(さざなみ)のような美しい旋律…
月光の曲は短調だが
決して悲しみを意味しているわけではない…
そこには闇の深さと 対をなす月の明るさ
その澄んだ輝きを感じるような余韻を残す_
月光の旋律と同じように
物語も静かに始まり
心をかき乱され…
最後は波紋のように余韻が広がり
やがて消えていくような物語だった_
誰からも愛された 優しくて美しい姉…
同級生のバイクによる不運な事故に遭遇し
姉は亡くなってしまう
不可解な姉の死の真相を探るため
妹は姉と同じ高校に入り
やがて覗いてならなかった姉の秘密を知ることとなる_
月光の曲を聴きながら 物語に浸ってみた…
哀しい結末を迎える物語だが
最後は静かに和音を落とすような終わり方で
赦しの光を感じられる言葉がとても印象的だった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月8日
- 読了日 : 2023年4月7日
- 本棚登録日 : 2023年4月2日
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