初めてのヤン・シュヴァンクマイエル作品。初めての感覚。
終始「このイマジネーション…天才だ…」と思いながら観ていた。カルト的人気を博しているのも頷ける。
万人受けはしない、好きな人は好き、の究極形という感じ。
原作を読んだのが子ども時代のことなので記憶が朧げではあるが、一部の登場人物が出てこないものの話構成はかなり原作に忠実だと思われる。
それでいて完全にヤン・シュヴァンクマイエルの作品として昇華されている。
シュールで奇妙、美しくも毒々しいその表現と『不思議の国のアリス』という物語の世界観との親和性が素晴らしい。
「面白かった!」とか(興味深くはあった)「感動した!」とかそういった激しい感情が満ちるタイプの作品ではないけれど、何度も観たくなるような中毒性がある、不思議な魅力に溢れた映画。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2018年3月13日
- 読了日 : 2018年3月10日
- 本棚登録日 : 2018年3月10日
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