小学生のとき、推薦図書だったこと本で読者感想文を書いた。当時、祖父を亡くして間もなく、死というものが人生にもっとも生々しく近づいていた最初の頃だった。死を思い描くとは、今ではない時間を思うことであり、見たことのないお話を歩むことである。それは、10歳を迎えたばかりの人を孤独にさせるのに十分だった。孤独という言葉を知らない人からあらゆる言葉を奪うのにも十分だっただろう。感想文の記憶は全くない。
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カテゴリ:
文学(国内)
- 感想投稿日 : 2011年4月17日
- 本棚登録日 : 2011年4月17日
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