歴史や文学へ思いを馳せながら、ローマの町を散策する書.歴史、文学の記述は簡潔ながら普通の観光案内書の比ではない.著者の知識の深さとローマへの愛情に敬服させられる.それでいて,著者の思い入れは自然で嫌みがない.この本を手にローマを歩いてみると,ほとんど一行,一行に奥行きが感じられ,つきるところがない.しばらくたって読み返すと,また新しい発見があり,この小さな新書にどれほどのものが詰まっているか実感することになる.
続編を書いてほしい..
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
イタリア
- 感想投稿日 : 2011年5月20日
- 読了日 : 2001年3月17日
- 本棚登録日 : 2010年4月29日
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