可笑しくてニヤニヤしながら読み進めるが、次第に笑えない気持ちになってくる。
不合理が合理となってしまう軍隊。
思想、精神論、人命の価値。集団にいると大勢に引きずられてしまう不可解さ、など。
暢気なムードの中に滑稽に書き表されるのが、目をそらしたいような、嫌な、恐ろしい気持ちにさせられる。
毛抜け鼠がいじらしい。
軍艦の任務は一向に進まないまま、非現実的な広がりを見せて下巻へ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学 日本
- 感想投稿日 : 2017年3月11日
- 読了日 : 2016年12月28日
- 本棚登録日 : 2017年3月11日
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