神器 上: 軍艦「橿原」殺人事件

著者 :
  • 新潮社 (2009年1月1日発売)
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本棚登録 : 158
感想 : 22

可笑しくてニヤニヤしながら読み進めるが、次第に笑えない気持ちになってくる。

不合理が合理となってしまう軍隊。
思想、精神論、人命の価値。集団にいると大勢に引きずられてしまう不可解さ、など。
暢気なムードの中に滑稽に書き表されるのが、目をそらしたいような、嫌な、恐ろしい気持ちにさせられる。

毛抜け鼠がいじらしい。

軍艦の任務は一向に進まないまま、非現実的な広がりを見せて下巻へ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学 日本
感想投稿日 : 2017年3月11日
読了日 : 2016年12月28日
本棚登録日 : 2017年3月11日

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