ミッション: いま、企業を救うカギはこれだ

著者 :
  • 新潮社 (2002年10月1日発売)
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感想 : 4
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2002年の書のだが、ほとんどの企業が迷走している現代においても、役に立つ本と思う。だれもがうなずくミッションを掲げその実現に邁進する。その集中力は傾きかけた企業でさえ立ち直らせるものであると思う。

注目点
・ミッションは夢。ビジョンは実行可能な範囲。
・スォッチは、腕時計の概念を根本から変えた。リストバンドに時計機能を付ける。
・やりたいこと、やるためのステップ、具体的な実現シナリオ
・V字回復は経営課題としては一過性で短期的なもの。
・ERPを入れ、それから考えるという本末転倒
・曖昧な様子味で凍結できる海外出張は不要。
・執行役員。なぜ監督と業務を分けることが、自分の会社に必要なのか考えているのか?
・スタープレーヤーの評価は既存の物差しでなされたもの。新規事業に役立つかどうかはわからない。
・経営企画部門が評論家集団になってしまっている。社長のブレーンとなっていない。
・自分は何をしたいかを常に考え、その考えを尊重し、研鑽する。
・自分の頭で考えることをずっとしないまま生きて、なぜかエリート意識だけ持っている若者が日本に多い。
・ベビーフードは自然食品でたべやすいから、シルバー世代の購入が増えている。
・好きなことというのはやらせてもらうのではなく、自分で切り開いていくもの。
・ヨーロッパの特色は、ものごとをはかる物差しがたくさんあること。
・量から質へのパラダイムシフトには集団主義は無力。
・会議とは議論するためのものではなく、意志決定するためのもの。By ルイスがートナー
・新聞雑誌に目を通せば情報に明るくなれるというのは幻想。
・自分のセンサーを働かせ、連想ゲームのようなロジックで情報を取り込み、読みとっていく。
・哲学には二種類ある。身近な行動様式を律するもの、一生における人間の生き方、企業・組織の中長期的な進展・進化を司るもの。
・国民、国、企業、それぞれのレベルでみんながみんな責任転嫁をしているという図式になってしまっているのだ。
・個人ひとりひとりが自分自身のミッションを持ち、ビジョンを具体的な成果に結びつけていく、そして、絵ピクロスの言う、「いかにしてこころよく生きるか」ということを自分の頭で考え続けるという原点復帰しかない。
・教育というのは、一方的に教えて育てるのではなく、子供に柔軟な考え方のできる場を与え、発見のチャンスを広げることから始まる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月12日
読了日 : 2014年3月21日
本棚登録日 : 2018年11月12日

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