日本人とユダヤ人 (角川文庫 白 207-1)

  • KADOKAWA (1971年9月30日発売)
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感想 : 77
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日本人とユダヤ人
日本教とユダヤ教

日本教の基本理念は人間=日本人にあるとのこと。
従って神学は存在せず人間学が存在する。
人間が中心なので
法外の法で規定され
言外の言で語られる
そのため日本語をはじめとした言語で理解することは不可能に近い。

日本人は無宗教と言われるが無宗教ではなく日本教信者だと。
日本人キリスト教徒は日本教キリスト派
日本人仏教徒は日本教ブッダ派

日本人が生まれた時にお宮参りをしてキリスト教式で結婚式をして仏教で葬式をするのも何もおかしくないと感じますが世界では変なんですよね。
僕は何でも取り入れるのが日本人やから普通と思ってましたがその「日本人」というのがいわゆる宗教的なものなんですよね。

イスラエルでは宗教裁判所が家庭裁判所の役割を果たすそうです。
それは宗教的な生活様式が統一されてるため法で裁けないから宗教裁判所で裁くとのこと。
話し合いでまとまらなければ法律の裁判所に移管するそうです。
詳しくは省きますが日本の家裁と全く同じ仕組みですよね。

日本人が家裁で判断するのが「日本人として」という部分なんやと思います。
そこに法外の法があり言外の言がある
日本が移民を受け入れられないのはそこにも理由があると思います。
移民が家裁で裁かれたら人権侵害とか言い出すんちゃいます?(笑)
日本語を勉強しても文化を学んでも仮に帰化しても◯◯系日本人にしかならないんですよね。
言外の言や法外の法を理解出来て初めて日本人になれるんやと思います。

この本はユダヤ人を通して日本人をわかりやすく説明していると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月16日
読了日 : 2017年9月16日
本棚登録日 : 2017年6月11日

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