一緒に暮らすための約束をいくつか 2 (芳文社コミックス)

著者 :
  • 芳文社 (2012年4月16日発売)
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本棚登録 : 175
感想 : 11
3

陸乃家鴨『一緒に暮らすための約束をいくつか』最終第2巻。

このふたりの同居のきっかけは「うさドロ」と似たような感じだし結末も同じなんだけどさあ。
やっぱりなあ。なにかどこか違う。
家族→恋愛の対象という移行(しかもそれが少女の心の中で起こっていく!)を表現するのがいちばん難しいわけで。
死や性をもうちょっとうまく使ったら、たぶん結末にすごいリアリティ(「うさドロ」以上の)を与えることができたかもしれない。

悟朗と紗那、悟朗と原、紗那と原の関係がどうトポロジックに変わっていって、最後に着地するのか。
スリリングな展開があったらよかったのになあ。
あと2巻欲しかった。尺が足りなかった。
じゅうぶんな尺があれば、もしかしたらそこまで描けたかもしれない。

とはいえ演出や密度はかなり濃い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2012年4月29日
読了日 : 2012年4月29日
本棚登録日 : 2012年4月29日

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