おばあさんの知恵袋?的なホッとする作品です。内容のほとんどは著者のビジネスである掃除に関することだが、テクニック論ではなく誰にでもできる心構えを説いている。さらに、そこから発展させて幸せに生きるために大事なことも説いています。
非常に簡潔にまとめると、掃除は先送りせずにその場で片づけてしまうこと、人と比べずに毎日の小さな幸せを味わうことが大事だということ。
ちなみに、毛玉は歯ブラシや軽石でこするときれいに取れるというテクニックは、この冬に早速試したいと思う。
・著者が守っている引き算掃除の4つのルール。
①道具や洗剤はシンプルに。しまう場所は、取り出しやすい定位置。
②生活の中で「汚れの引き算」を習慣にする。使ったものをさっと「ひと拭き」。
③同じ動作を「同時に」「長時間」繰り返さない。
④そうじの時間と場所を決める。「1か所のみ」「5分以内」が合言葉。
・人を不快にする自分の家のにおいは、自分では意外と気が付かないことが多いものです。部屋のにおいは、調理や生活から出るにおいが中心です。
・床にものを置かない部屋は、すっきりした印象を与える。
・部屋がいつもきれいに片付いているために必要な3つのルール。
①定位置:使ったら元あったところに戻す。
②定番:ものを選ぶ大体の基準を持っておくことです。
③定量:所有するものの量は、あなたの住まいのスべースと管理能力に合わせることです。
・買ったときに高かったからとか、くれた人に申し訳ない気持ちがあるとか、いつか使うことがめるかもしれないとか、子供や孫に残そうと思っているとか。50代以降、今必要でないものは「いつか使う」は90%ありません。これらに該当するものは思い切って処分します。
・服は一つ買ったら、二つ処分することにしています。
・まだ使えるものを、いきなりエイヤッと処分すれば、そのほとんどはあとで悔やむことが多い。衣類や雑貨は、「要らない」と決めたら、まず紙袋に入れるようにしている。そのための紙袋は、すぐ使えるようにクローゼットの隅に置いています。ただし、要らないものの一時預かりも、置く場所をとって邪魔になるので、紙袋の数は2枚までと決めています。
・整理整頓の4つのルール。
①何かを取り出したら、もとにもどします。
②扉や引き出しを開けたら、必ず閉めます。
③何かを落としたら、必ず拾います。
④ボタン付けや自分でやる簡単な修理などは1週間以内に。
・効率的に動く人は動きを意識し(本人は無意識かもしれませんが)自分の体の動きを考えながら効率的手順を工夫して作業をしているのです。世の中は、動きを意識している人とそうでない人がいる。気配りのできる人とそうでない人。自分の動作を意識すると、毎日の生活習慣にも変化が生まれます。自分の行動を意識すれば、今までの2分の1以下の動作で同じ作業ができるのです。
・4つの暮らしのルール。
①床に落ちているものは、必ず沿う。
②洗濯ものや食後の片付けはすぐ、こまめにやる。
③トイレや浴室などの水回りのそうじは、使ったらその都度きれいにする。
④いつも清潔で整理整頓された美しい玄関を心がける。
・毛玉は歯ブラシや軽石でこするときれいに取れます。
・シャツやブラウスの襟の汚れは、汚れの気になるところにシャンプーをたらし、古歯ブラシで伸ばしながら、やさしく泡立てて汚れを取ります。
・「人と比べない」「気にならない」「競争しない」という人は心穏やかで幸せです。
・自分の足元をしっかり踏みしめ、何でもない、取るに足りない毎日の小さなことに目を向け、誠実に生きる。この中に幸せはたくさんあるはすです。
- 感想投稿日 : 2018年8月13日
- 読了日 : 2018年8月13日
- 本棚登録日 : 2018年8月13日
みんなの感想をみる