「知の衰退」からいかに脱出するか?

著者 :
  • 光文社 (2009年1月23日発売)
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昨日は、都庁に助成金関係書類の提出とちょっとした行政相談のため担当部署へ出向いた。
帰りに、書店に立ち寄り、日経新聞の広告に出ていた表題の本を購入。
帰りの電車に乗りながら、読み進めた。

読み終えて感じたのは、以下のことだ。
台湾では勝間氏を「女・大前研一」というコピーで著書を売っている。
順序が違うが勝間→大前と読書してみようと思い、手に取った。
前に読んだマネー力と比べものにならない、衝撃を受けた。

バカっぽい現象ばかりの日本、というところから話が始まる。
少し前から私もバカだなと感じることが増え、朝のニュース以外、
特別な番組がない限りまずテレビを見なくなった。
カツマ本をはじめとする啓発本をこの2か月で何冊か読み、
このままではいけない。行動に移さねば。と思っているところでの、
冒頭のジャブである。

前半で印象に残ったのは、
投資マインドで考える。
経済を学ぶ。
自己判断で投資する。
人生に責任を持つ。
、、、考える。
低IQ社会とサヨナラするためにネットを利用
などだ。

6章は教育を扱っているので、非常に勉強になる。
学力低下より学習意欲減退
日本に危機感がない、その伝承がない。
60年安保から始まる、政府に刃向わないような国民を育成する愚民政策と、
工業化社会を効率的につくるために必要な「予定調和」の調整機能となる
「偏差値主義」
そこから脱却するには、
子どもたちをスポイルしないよう、
潜在能力を引き出すのが教師の仕事。

低IQ社会で得をしているのは、
政府・外国人投資家・ファンドだという。

従来の教養でなく、
21世紀の教養、
CSR、社会貢献、環境政策、ノーブレスオブリージュを考え、
常に新しい情報で武装すること。が大切。

最後にスティーブ・ジョブズのスピーチが紹介されていた。
http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html
このスピーチは今後たびたび振り返ることになるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2010年11月14日
読了日 : 2009年2月14日
本棚登録日 : 2010年11月14日

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