副島隆彦著の表題の本を今日読んだ。
一時、米ドル建ての中国系ETFを保有したが、タイミングが悪く日に日にマイナスとなり、
早々に損切りポイントまで下がったため売却。
今年はある程度勉強してから、冷静に行動しようと思っている。
これまでのアメリカCIAの保守系言論人のコントロールがなくなり、
米中が緊密化して様子が変わった。
著者は宮崎 滔天が孫文に助言し辛亥革命に至ったことにも触れている。
●ドルのkey currency崩壊の危機:昨今の新聞報道でもわかるとおり、
米中経済関係の焦点は「人民元」から「米国債」に代わり、中国に主導権が移った。
つまり中国の考えひとつでアメリカが左右される。金ドル本位制は2012年に終了。
●中国の省をヨーロッパの国で読み替えてみる。
旧満州:スカンジナビア
山東省:ドイツ
チベット:ウクライナ・ポーランド
上海:フランス
内陸部:旧東欧
広東省・香港:イタリア・スペイン
北京:イギリス
●(前から問題意識を持っていたが、)アメリカが日本に押し付けたderegulationは偽物。
禿鷹外資を読んだだけ。
年次改革要望書( http://tokyo.usembassy.gov/pdfs/wwwf-regref20081015.pdf )を
により個人情報保護・郵政民営化・情報公開・裁判員が導入された。日本衰退の一因。
●2008年から中国沿岸部でなく、
西の内陸部をも視野に入れるよう中小の外国企業を誘導している。海から陸へ。
●先端技術・環境技術・文化・教養は日本から取り入れたい。
●世界の決済機能の本部は中央アジアへ移る。
カザフスタン(イスラム系)のアルマティに新しい世界決済銀行が設立されるだろう。
●中国の勢力は世界中に及ぶ。
タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナム・フィリピン・台湾の外省人は
華僑が中心となっている国。
●北朝鮮問題からアメリカは既に手を引き、中国に任せた
...
P.153「驚くべきこと」といっていること
(女真族はモンゴル系。女真文字はモンゴル文字そっくり。)は、
そんなに驚くことでないのではないか。
世界史を勉強した高校生は普通知っていると思うのだが。
- 感想投稿日 : 2010年11月14日
- 読了日 : 2010年1月4日
- 本棚登録日 : 2010年11月14日
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