お友だちからお願いします

著者 :
  • 大和書房 (2012年8月11日発売)
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本棚登録 : 2741
感想 : 388
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三浦さんが気軽に隣でおしゃべりしている感じのエッセイ。

久しぶりにお茶をのみながら、のんびり、近況を語り合い、「そういえばこんなことあったのよ、あはは~」とくつろぐような。
そんな雰囲気。

子供向けの文章のワークショップを開催した一篇。
走れメロスの「メロス以外の登場人物になって、考える。」ってのはなかなか面白いな。流石小説家の目の付け所。

日比谷野外音楽堂の描写、たしかにあのオープンスペースの独特の解放感ってあるよなーと共感。
私も数回しかいったことが無いが、ジャズ、レゲエどちらも絶妙に場にあってたなー。とか。

ただ、三浦さんのすごいところは、
『音への集中力が増せば増すほど、思考や感情がどんどんまわりだし、ついには実際にえんそうされている曲とはまったく関係のない、自分の内なる世界へ飛翔できる瞬間が訪れる』
とか言ってしまうところ。

私にはこんな瞬間はない。
さすが小説家。センスが違うな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年4月21日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年3月11日

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