三浦さんが気軽に隣でおしゃべりしている感じのエッセイ。
久しぶりにお茶をのみながら、のんびり、近況を語り合い、「そういえばこんなことあったのよ、あはは~」とくつろぐような。
そんな雰囲気。
子供向けの文章のワークショップを開催した一篇。
走れメロスの「メロス以外の登場人物になって、考える。」ってのはなかなか面白いな。流石小説家の目の付け所。
日比谷野外音楽堂の描写、たしかにあのオープンスペースの独特の解放感ってあるよなーと共感。
私も数回しかいったことが無いが、ジャズ、レゲエどちらも絶妙に場にあってたなー。とか。
ただ、三浦さんのすごいところは、
『音への集中力が増せば増すほど、思考や感情がどんどんまわりだし、ついには実際にえんそうされている曲とはまったく関係のない、自分の内なる世界へ飛翔できる瞬間が訪れる』
とか言ってしまうところ。
私にはこんな瞬間はない。
さすが小説家。センスが違うな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年4月21日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年3月11日
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