ヒア・カムズ・ザ・サン

著者 :
  • 新潮社 (2011年11月22日発売)
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本棚登録 : 5270
感想 : 758
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長かった冬に別れを告げ、春が来たことを歓迎する。
ジョージ・ハリスン(ビートルズ)の「ヒア・カムズ・ザ・サン」からこの本のタイトルを取ったのかな?とふと。

『ヒア・カムズ・ザ・サン』
『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』
の2編。

真也は30歳。出版社で仕事をしている。
幼い頃から、品物や場所に残された、人の記憶が視えてしまう。視ることができてしまう。
それだけが共通の題材。それ以外は異なるお話。

異能者の苦悩を描いた物語...ではなく、長い間すれ違っていた人の想いに温かい日差しを届けるお話です。

『ヒア・カムズ・ザ・サン』と『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』。
好き嫌いでいうと『ヒア・カムズ・ザ・サン』の話が好き。
だけど印象に残るのは『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』。

Parallelにある「親を許す前のいっこ段階がある。親を諦める。」に自分を重ねた。
「愛している」という言葉が物語に彩りを添えた。


有川浩さんらしさが薄口な物語でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・評論
感想投稿日 : 2013年9月14日
読了日 : 2013年9月14日
本棚登録日 : 2013年9月14日

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