長かった冬に別れを告げ、春が来たことを歓迎する。
ジョージ・ハリスン(ビートルズ)の「ヒア・カムズ・ザ・サン」からこの本のタイトルを取ったのかな?とふと。
『ヒア・カムズ・ザ・サン』
『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』
の2編。
真也は30歳。出版社で仕事をしている。
幼い頃から、品物や場所に残された、人の記憶が視えてしまう。視ることができてしまう。
それだけが共通の題材。それ以外は異なるお話。
異能者の苦悩を描いた物語...ではなく、長い間すれ違っていた人の想いに温かい日差しを届けるお話です。
『ヒア・カムズ・ザ・サン』と『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』。
好き嫌いでいうと『ヒア・カムズ・ザ・サン』の話が好き。
だけど印象に残るのは『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』。
Parallelにある「親を許す前のいっこ段階がある。親を諦める。」に自分を重ねた。
「愛している」という言葉が物語に彩りを添えた。
有川浩さんらしさが薄口な物語でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2013年9月14日
- 読了日 : 2013年9月14日
- 本棚登録日 : 2013年9月14日
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