中野のお父さん

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年9月12日発売)
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本棚登録 : 1089
感想 : 198
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「日常の謎」の北村薫さんらしい、面白い本でした。なんか嬉しくなります。

この頃の北村薫さんの小説は、日常の謎解き、人が向き合う現実、魅力ある会話のテンポ、が蘇っている。
一時期 北村薫さんが好きな小説家の1番でなくなってきたときの寂しさは何処へやら。
「北村薫さん、まだまだ、大丈夫だよ」って自分に伝えた。

北村薫さんの本を手に取ることが愉しみ。
待ち遠しい未来があるってステキだ。

さて、本小説は、円紫さんではなく、中野に住むお父さんが、娘の謎解き役。
うんちくのくだりは少なめがいい。
何気なく、「気がつかないの?」的な謎解きがいい。

面白い小説でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文・思想
感想投稿日 : 2016年4月3日
読了日 : 2016年4月3日
本棚登録日 : 2016年4月3日

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