メグル

著者 :
  • 東京創元社 (2010年2月24日発売)
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本棚登録 : 381
感想 : 94
5

「あなたはやるべきだと思います。断らないでください。」
始まりはそんな言葉だった。
少し不思議で、少し怖くて、少し温かいものが刻まれる小説でした。

お話は…
奇妙な迫力を持った大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なく指定されたアルバイト先に足を運んだ大学生たち。
そのアルバイトは、彼らに…もたらしていく…

ユウキさんが大学生に手渡すアルバイトを通して紡がれる短編5つ。
「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」

「ヒカレル」、「モドル」、そして「メグル」がよかった。

「ヒカレル」ミステリーな要素もよかったし緊迫感もあった。読んでて様々な痛みを感じた、様々な人の心の。

「モドル」最後にとけたシーン。光と音を一気に取り戻した感じがした。

「メグル」ユウキさんのやさしさに触れることができる。
爽やかな風がそよいでいく空を感じた。


この本はブクログでフォローしている人のレビューで知った。
読んで良かったと思った、本の波長があう人だとうれしくなった。
ブクログで繫がる、ブクログが結んでいく、ステキな本が増えていく。
温かい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・評論
感想投稿日 : 2013年4月28日
読了日 : 2013年4月28日
本棚登録日 : 2013年4月7日

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コメント 2件

まろんさんのコメント
2013/05/01

怖がり屋の私には、涙目になってしまうような怖いシーンも多かったのですが
生きているひとも、この世を去ったひとも
分け隔てなく温かく見つめる、乾ルカさんの視線が素敵な本でした。
これから追いかけていきたい作家さんです(*'-')フフ♪

decoさんのコメント
2013/05/01

一話目は迫るものありましたね( >◡<)
乾ルカさんの作品私も読んでみたくなってます!

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