闇金ウシジマくん(2) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2005年7月29日発売)
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闇金ウシジマくん2 2005

『闇金ウシジマくん』(やみきんウシジマくん)は日本の漫画家である真鍋昌平による漫画。2004年から2019年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で不定期連載された。
2010年10月より、山田孝之主演で毎日放送(MBS)の制作によりテレビドラマ化され、その映画版が2012年8月25日より公開された。また2014年1月にはドラマの新シリーズが放送された他、5月16日には新作映画が公開された。詳細はテレビドラマの記事ならびに映画の記事参照。

概要
10日5割(トゴ)の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨とその従業員の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客、およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。物語は各エピソードの中心となる人物の視点で進み、丑嶋はそれらの人物に接触する狂言回し的存在である。そのため丑嶋が全く登場しない回も多い。なお「○○くん」というタイトルは、当時流行した「むじんくん」(アコム)、「お自動さん」(アイフル)などのサラ金の自動契約機のネーミングから着想を得ている。
2022年3月時点で累計発行部数は2100万部を記録している。
第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門受賞作品。
連載を終了した理由として、作者は「闇金業者という犯罪者の視点で描く話に限界を感じていた。『突き詰めて描けば描くほど読者が離れる』」と述べている。その後、弁護士を主人公とした『九条の大罪』を連載開始した

「ヤンキーくん」編
愛沢浩司(あいざわ こうじ)
本エピソードのキーパーソン。暴走族「愛沢連合」の頭。滑皮と同世代と思われ、昔は丑嶋の地元で「滑皮や鰐戸三蔵と共に逆らってはいけない一人」と言われていた。強盗や強姦、時に殺人までも辞さない凶悪な性格。
妻子持ちであるが、別姓で借金を重ねるための結婚であり愛情は一切無く、子供の本当の親も誰か分からない。「日本中のバカが集まる工業高校を中退している」と回想で語っており、知り合いに紹介された会社勤めも何一つ続かず、自身の唯一の誇りである「愛沢連合」の存続のため、猪背組の滑皮にケツ持ちを頼んでおり、代償として恐喝を受け負債に喘いでいる。
自身の単車を壊したマサルを半殺しにした上、借金させて慰謝料を支払わせるためにカウカウファイナンスに連れて行った。前述の滑皮からの恐喝によって困窮しており、マサルの仲間や助っ人の苅部一派といった不良少年を引き連れ、カウカウファイナンスへの強盗を目論む。柄崎と加納を負傷させ高田とマサルを拉致するが、マサルの機転によって失敗。最後は丑嶋の策略とも知らずに無断で持ち出した滑皮の拳銃で丑嶋を恐喝しようとするが、居合わせた熊倉が滑皮に制裁を加えた。これに激怒した滑皮に、保険金目当てで大型トラックに当たり屋をさせられる結末を迎える。
その後、「フリーエージェントくん」編では退院して町を歩いているところをマサルに目撃されるが、以前の覇気は無く、完全に心が折れているように見えたとのこと。
ヤクザや丑嶋にはまるで頭が上がらない小物だが、「悪役キングコンテスト」では強姦などの凶行を評価され6位。

鳩山大成(はとやま たいせい)
二代目猪背組々長。誕生日祝いに子分らから多大な付け届けを受け取っているが、愛人に夢中で全く意に介する様子がない。愛人のひとりレナは丑嶋の債務者である。若虎会々長の辞任を間近に玉突き式に若虎一家総長へと昇進することが噂されていた。「ヤクザくん」編後に組長の座を降りたことが噂されるが、「ウシジマくん」編では組長の座に残っている。

吉田(よしだ)
パチンコ依存症の老婆。名前はドラマ版でつけられた。水道代も支払えないほどパチンコにハマっていて、『カウカウファイナンス』で借金をしている。刺身が好物らしく、いつも食べたがっている。高田にパチンコを辞めることを勧められるが「パチンコ辞めたら退屈で死んじゃうよォ!!」と返しており、辞める気はないらしい。
ドラマ版では一人息子がいて、その息子に以前金を貸していて、その金を返してもらうからと利息の支払いを延長してもらうが、結局はパチスロを打ちに行ってしまい千秋に激怒される。

タカシ&ミチコ
愛沢に目を付けられ、金と車を奪われた挙句に拉致され、高田・マサルと共にラブホテルに監禁されたカップル。ミチコは愛沢とその仲間たちに輪姦される。元々は拉致される次の日にタカシの両親にミチコを紹介する予定で、全く関係もないのに愛沢に監禁されたことになる。
マサルの機転で呼んだ警察に、愛沢の仲間たちが逮捕された際に助け出される。


以上のようにWikipediaで紹介される作品。
真鍋昌平氏による著作。
週刊ビッグコミックスピリッツ2004年第46号〜第49号、2005年第12号~第16号掲載作品。
2005年9月1日初版第1刷発行
電子書籍制作会社 株式会社昭和ブライト

この第2巻から長編エピソードが中心になっていく。
ヤンキーくん編
未来で裏切ることになるマサル(加賀勝)が初登場。
ただ愛沢のバイクを仲間と盗み半殺しにあう。


印象に残った点

多重債務者はいつも返済に追われてテンパってるから、いくら高利でも目の前のエサに食いついちゃうんだ。

闇金業者から見りゃあ、債務者は怖い。
相手が何者かわからねーんだ。
中には最初から騙すつもりで金を借りにくる詐欺師や
闇金業者が違法なのを逆手に取って恐喝してくるヤクザみたいな連中もいる。
頭がぶっ飛んでる多重債務者から金を回収するのは楽じゃねえ
まじめな客を掴むのは大変だ。だからよ
金はてめえの金と思って貸せ!

一度無くした信用取り戻すのは、最初に信用作るより大変なんだ。

今はもうごまかす事すら出来ねー
日本中のバカが集まる工業高校を中退して、
知り合いのつてで入った塗装工も運送屋もダルくてすぐ辞めちまった。
何ひとつ続かねえ。
何ひとつものにならねえ。
なるようになって今、すべてのツケが俺にのしかかってきた。

銃(チャカ)は自分で持ってるとスゲーあぶねーから、
テメーの女の先祖の墓に隠してんだ
まったくバチ当たりだぜ

銃は持ってるだけで懲役3年食らう。
ヤクザだと5割増しだ。

2023/06/26(月)記述

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月26日
読了日 : 2023年6月26日
本棚登録日 : 2023年6月26日

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