子ども向けの本として描かれたこれらの作品には一体どんな意味があるのでしょう?
『遠くまでゆく日』(1970年)を読んだ時、前半が重苦しい展開だったのですが後半は一転して楽観的で明るい展開になったので、私は三田村さんは楽観的で明るい作品を描く方だと思っていたのです。
本書のフォア文庫版には巻末に「不思議な迷路ゲーム」という野上暁さんの解説が収録されています。それには、三田村さんの他の作品にも言及があります。
本書の原版が最初に出版された(1975年)翌年、『オオカミがきた』というこれまたショッキングな作品が発表されたこと。1980年に『風を売る男』が刊行されたこと。近作の『ドアの向こうの秘密』や『オオカミのゆめ ぼくのゆめ』はこれらの延長線上にある作品集だということ。
この辺から読んでいけば良いのでしょうか。
20世紀少年少女SFクラブ
世界は今でも落とし穴がいっぱい
【おとうさんがいっぱい】三田村信行
https://sfklubo.net/kiel_multaj_miaj_patroj_estas/
https://sfkid.seesaa.net/article/501629261.html
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
900 文学
- 感想投稿日 : 2023年12月3日
- 読了日 : 2023年11月30日
- 本棚登録日 : 2023年12月3日
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