読書の技法

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2012年7月27日発売)
3.72
  • (311)
  • (614)
  • (466)
  • (99)
  • (24)
本棚登録 : 5090
感想 : 613
5

どのように知識を得たらいいのか。月平均300冊読むという著者の情報の整理術を記した本。各教科の勉強法や、現在の社会問題についてどのように考えているかまで幅広く書かれており、他の速読本とは一線を画す。学生から社会人まで是非おすすめしたい一冊だ。

著者は、読むべき本を速読で嗅ぎ分けている。本屋で自己啓発やハウツー本をパラパラ一冊数分で見てエッセンスを拾って帰ることを趣味としている私だが、著者はきっとこのような読み方で結構難易度の高い本もある程度理解してしまうのだろう。

著者は気になった本は全て購入して、読むべき本と読むに値しない本を分けているらしいが、私は本屋で立ち読みして、買うべき本と買うに値しない本を分けている(ちなみに著者は本は全て購入することを奨励している)。本書も立ち読みで済ませようと思ったが、詳しく読みたくなって購入してしまった、私的には「読むに値する本」である。

本書を読んで、読書のこと以外で気付いたこと。何か成功していると言われている人を近くで観察したり、こうやって本から生活スタイルを見てみると、彼らに共通しているのは体力があることだ。勉強も仕事も遊びも人生は体力がある人の方が、普通の人に比べて数倍の力を発揮できる。著者も凄まじい体力を持った1人。そんな著者の頭の中を覗くことができる、新しい本を引き続き心待ちにしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2012年8月22日
読了日 : 2012年8月21日
本棚登録日 : 2012年8月22日

みんなの感想をみる

ツイートする