死命

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年4月25日発売)
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感想 : 126
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本編終盤まで、死ぬ2人の最後への終え方が性的欲望と刑事として全うするという近くにいる大切な人ではなく自分のことに費やしてて、どっちが正解ってわけじゃないけど残される側のことをもっと考えて欲しいと思ってた。
だが、2人共過去の出来事・呪いを消そうと必死だったんだなぁと気づく。
過去で無差別にやった犯人に怒りをぶつける蒼井の前振りから、どうやってそういう犯人に対処するのか最後着地するのか気になった。
榊は多少、話がわかるやつに見えたためああいう嘘が犯人がイカれてても効くものなのか疑問に思ったが、人殺しの時点でイカれてるから、嘘という方法・手段で一番グッサリくるものを選択すれば犯人に効くものなのだろう。
もう死ぬからと投げたやつに罪だの罰だの更生だのは効かないので、どうすればいいのかと筆者が考えた答えはなるほどなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年2月25日
読了日 : 2014年2月24日
本棚登録日 : 2014年2月25日

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