リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営

  • オーム社 (2013年10月26日発売)
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「スウェーデン警察中の、これまで紙ベースで行われていた現場の警官と本部の連携をバーコード+ウェブでデータ連携する」というプロジェクトに対して行われていた、リーン開発の事例。「リーン開発を適用した」のではなく、「プロジェクトがより上手く回るように改善していった結果がリーン開発だった」という著者の話には、説得力がある。
読む前は「ピーク時で60人」というのは大した規模ではない、なんて思っていたけど、プロジェクトの内容からするに、よくその規模で回せたな、というのが、正直なところ。
アジャイルの教科書的な手法をそのまま適用するのではなく、現場に合わせてよりよいやり方を適用していったところが生々しくてよい。プロジェクトをよくしていく仕組みを作っていく仕組み、それを整えていくことが本質的であり、著者らの行ったことだと感じた。
付録にリーン開発の簡単な解説もあり、親切な構成なのもよかった。最後の日本語版解説がアツ苦しくてゲンナリしたけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: KNOWLEDGE
感想投稿日 : 2013年11月23日
読了日 : 2013年11月14日
本棚登録日 : 2013年11月11日

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コメント 1件

daipresentsさんのコメント
2013/11/23

私も翻訳しながら「結果がリーン開発だった」という部分を強く感じました。レビューありがとうございます!

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