採算の取れない量子コンピューターを使った占いビジネスから、神を作ったカウンセリング・ビジネスに転向を図るベンチャー企業アプラDT社。そこでアルバイトしている腑抜けた女子大生という、一つ一つの素材自体が矛盾や課題を抱えた突っ込みどころ満載の設定に加えて、意図的に作ってある隙もあいまって関連本を次々に読みたくなってしまいます。
テーマはてんこ盛り。
AIをユーザーインターフェースにしないと訳がわからない量子コンピューター(しかも、計算精度を上げるための方法が抱腹絶倒)。神、宗教を考え定義する過程で人間とは「自分」とは何かを定義しなければならないという、これまた解けない問題でAIがスタック。科学者ドーキンスの指摘を逆手にとってエンターテイメントしています。あまり聞かなくなってしまったグリッド・コンピューティング、宗教団体とテロ、弱小ベンチャー対国家の陰謀、暗号解読と世界の危機、兵器化する量子コンピューター、おまけに薄ぼんやりした女子大生直美の成長。
まずは、量子コンピューター関連本読んでみるかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2013年1月27日
- 読了日 : 2013年1月27日
- 本棚登録日 : 2013年1月27日
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