執筆当時は新進の民俗学者であった宮本が主に小学生を対象としてふるさとの生活史とくらしの成り立ち方を描いた読み物。子供向けということもありひらがなが多く、現代の大人には少し読みづらいところもあるが、書かれていることは正に「(当時の)生活のための教科書」といっていいのではないだろうか。
なぜ同じ島の中でも集落によって漁のやり方が異なるのか?なぜ祭りはいつも月の半ばに行うことになっているのか?身近な疑問点から出発してそれらの背後にある「理由」を子供にもわかりやすく解説し、民俗学という学問が「科学」の所産であることを印象付ける一冊。
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- 感想投稿日 : 2013年12月23日
- 読了日 : 2008年1月10日
- 本棚登録日 : 2013年12月23日
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