現代文 トルストイの日露戦争論

  • 国書刊行会 (2011年1月1日発売)
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トルストイ。戦争はなぜ起こるか。それは真の宗教を失ったからだ。人々は悔い改めて、神の意に従うべき。隣人を愛し、施せ。

平民社。社会主義者。「戦争がなぜ起こるか」の問いに「隣人を愛せばよい」というのは「いかにして裕福になるか」の問いに「金を儲ければよい」と答えるようなもの。解決になってない。戦争の原因はそうではなく、資本主義がはびこり、経済競争が激化したからだ。だから資本主義を廃止して、社会主義にすればよい。

ロンドンタイムズの記者。トルストイの「自国が攻められても戦争に関わらない」という態度は間違いだ。トルストイは愛国心が欠如している。トルストイはヨーロッパ思想を理解しないスラブ民族だ。純粋なヨーロッパ人ではない。

仏『フィガロ』紙の記者。トルストイは、ヨーロッパ人(ロシア)が日本人に敗北することの危機感をもつべきだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2022年4月6日
読了日 : 2022年4月5日
本棚登録日 : 2022年4月5日

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