子どもの国語力は「暗読み」でぐんぐん伸びる (ソフトバンク新書)

著者 :
  • ソフトバンククリエイティブ (2010年9月18日発売)
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本棚登録 : 23
感想 : 6
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なかなかに新しい国語観を提示してくれている本。
当然ながら、本書のメインテーマは書名にもなっている「暗読み」。
でも、もっと根本的な部分にこの本は良い要素が隠されているなあ。
「あ、国語ってそういうことなのかー」と納得させられる部分もあるのでは? と思います。

これまでは、保護者に対し「国語とは何か?」に関する意見を提示してきたのは、
受験業界の人間が主だと認識しています。
それ自体が悪いことであるとか良いことであるとかは無いと感じていますが。
本書も国語についてバリバリ語っています。でも受験の話題が出てきません。
受験を離れた国語観というものを本書は提示してくれているのです。
しかし、結局思うのは、受験を媒介としようがしまいが、目指すべきところはそうズレたものではないんだなあってことですな。

「暗読み」も面白そうです。でも、鈴木さんは随分と子どもに高い要求をされるんだなあって感じ。


【目次】
はじめに
第一章 「絵本の読み聞かせ」から「暗読み」へ
第二章 「暗読み」の実際
第三章 「暗読み」で論理的思考力を養う
第四章 書く力はどう育つのか
第五章 子どもと一緒にお話を作る
第六章 名作を「暗読み」する
第七章 古典は格好のテキストになる
第八章 国語ができる子を育てるための生活習慣
おわりに

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2010年9月29日
読了日 : 2010年9月29日
本棚登録日 : 2010年9月29日

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