ついに追い詰めた悪魔の現身。しかしただではやられないのが悪というもの。
屍の山。文字通り、ココに至るまで山のように幾人もの屍が積まれ、怨嗟の感情が渦巻いていました。ついに悪魔が住まう城の門がこじ開けられ、手に届くかと思わせておいても一筋縄ではいきません。破城槌で砕けない扉、侵攻側が不利な右回りの螺旋階段、敵を殺すための数々の罠、まさにヴァルターが言ったとおりヴォルフラムの性根そのものと言わんばかりの砦です。悪人ほどしぶといのは世の常ですが、その喉元に刃を突き立てるだけでもこれほど苦労するとは恐れ入ります。ただ、やっとこさヴォルフラムとの直接対決に持ち込んだヴァルターをみると今までの屍の山が報われたようで感慨深かったです。あともう少しなんだ。
ここまでの道程が長かった分、この復讐劇が終わったあとの始末はどうなるのか心配ですが、ただ刃が届いただけでも御の字なんですかね。5巻いいところで終わってるけど、本誌の進行具合をみると次の巻でるの来年の今ぐらいになりそうでこれ見た人はやきもきしそうで同情します。ヴォルフラムお仕置きまであとちょっと。
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- 感想投稿日 : 2013年10月19日
- 読了日 : 2013年10月19日
- 本棚登録日 : 2013年10月19日
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