一巻から大きく話が進む。上司に会って魂を元に戻す、という目的からの転換が上手く、この先の展開に期待が持てる。今まで悪霊以外皆無だった女性の登場はとてもいい。しかも隼がその女性に魅力を感じるという設定にしたことで、リドルの行動に新しい要素が加わって全体としての魅力が増した印象がある。
ブラッドも隼に対する態度を変えており、これもなかなか興味深いのだが、今までが今までなだけに、もう少し悩みながらであるとか、ある程度葛藤を出して欲しい所ではある。
十字架を渡して守れる筈が…という展開も鮮やかで面白い。ただし、渡すシーンが一人分しか描かれなかったことで、そこにいるキャラが加害・被害のどちらにせよ関ってしまうことがすぐにわかってしまうのはいただけない。一言二言喋らせながらでも他の生徒に渡すシーンを作って欲しいところだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年12月14日
- 読了日 : 2011年12月12日
- 本棚登録日 : 2011年12月14日
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