原初では別の単行本として発売されていたAVXのプロローグ的な「アベンジャーズ:X-サンクション」とエピローグ「AVX:コンセクエンス」を同時収録した一冊。刊行の狙いがしっかりしていて読者側としても安心。
X-サンクションの方はケーブルVSアベンジャーズの面々というバトル漫画的な要素が強く、読んでいて純粋に楽しい。シナリオ的にもサイクロップスの本編での判断にかかわる要素が絡んでくるという意味で重要なのだが、個人的にはそこは本編の「こだわりの強さ」がケーブルに起因するというだけにしか見えず、いまいち得心がいかなかった。ケーブル側の事情は色々あるにせよ、やはり性急かつ強引すぎるような。
一方コンセクエンスは、AVXのエピローグというだけでなく、この後の「マーベルNOW!」展開のプロローグ的な部分も強いので必読に値する。サイクロップスの心情が最後まで読めずに不穏に進めつつ、最後で分かる展開にはとてもわくわくした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年5月4日
- 読了日 : 2016年5月4日
- 本棚登録日 : 2016年5月4日
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