2014年のクロスオーバー作品。宇宙的規模の話が多い近年のクロスオーバーだが、この作品は事件の規模は大きいものの描写は心情描写に力を入れている様子で、割と読みやすく感じる。
ウォッチャーの死、というマーベルユニバースを震撼させる出来事を冒頭に持ってきて、その真相を探る流れとは別に何らかの依頼を受ける様々なヒーローたち。ばらばらな話が一点にまとまるとき、テーマ性が明らかになってくる構成もなかなかに妙。
最後の戦闘描写の処理がもう少し納得のいくもので在ってほしかったが、この作品のもたらしたユニバースへの影響はなかなか興味深いもの。タイインの説明を読んでも「ウォッチャーの死」というアイデアは非常に優れていると感じられるものだった。
マーベルユニバースの基礎知識があって、ある程度キャラが分かる人には読んでほしい一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年7月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年7月28日
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