人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年7月20日発売)
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感想 : 15
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2017年の人工知能本なので陳腐化してるかなーと思って読んだけど経済学の観点から汎用人工知能が出たときに世界がどう変化するかを語った本なのでむしろ生成AIが話題の今読む本だった。

生産性向上したらその分需要拡大しないと失業者は解消されないってのは当たり前だけど確かにと思わされた。
そう考えるとAIで職を失っても別の仕事があるので失業者は増えないと言っても、マクロで見ると世界の裏で職を失う人がいるのかもと思わされた。
特に中国バブル崩壊し、先進国が人口減に苦しむ今、需要自体も縮小していくかもしれない。
NISAも国民全員が株主になるクーポン型市場社会主義に緩やかに近づけようとしてるのかなとか、BIと言われることも増えてきたなとか、最近の政治にも繋げられる話の多い内容も多く世界に対する解像度が上がる内容が多かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2023年7月30日
読了日 : 2023年7月30日
本棚登録日 : 2023年7月30日

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