マネー・ハッキング (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年11月15日発売)
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本棚登録 : 374
感想 : 44
4

まぁまぁ面白いが、内容は古い。そうか、10年以上前の本だった。

ハッキングをして、トレーディングをして楽しむ。
誰にも迷惑は掛かっていないという物語。
それはそれで面白いのだが、
どうしても私が突っ込んでしまうのは、
ギャンブルの件である。

p.192
後藤が、長峰に
いい目がでるか、悪い目がでるか、
ギャンブラーの心境ですね。

と言った時に、

長峰が、ディーラーとギャンブラーは全く違うというのです。
ディーラーは可能な限りの情報を収集し、
分析し、理論を構築し、戦略をたて、市場に臨むのがディーラーだというのです。
一か八かのギャンブラーとは根本的に違うと、
ギャンブラーは軽蔑する人種だと。

後藤は重ねます、
いくら完璧に思える予想でも、
最後はカードを開けてみるまでわからないでしょう?と。

私は人生そのものがカードを開けてみるまでわからないと思っています。
カードを開けてみるまでわからないことですが、
もちろん情報を収集し、分析し、理論を構築し、戦略をたてて場に臨んでいます。

それはどんなことでも同じではないでしょうか、
私はカジノに行きますが、真剣です。
それを一か八かのギャンブルだと言われて否定できませんが、
同様に、人生だって一か八かでしょう。

そのことにたいしていかようにのぞむのかということです。

カジノはとても効率のよいゲームです(笑)
ただ、とても負ける人間がおおいのも事実です、
それはカジノをゲーム場ではなく賭場だと捉えるからです。

まぁ遊び方はひとそれぞれだけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: はっはっはな本
感想投稿日 : 2013年5月19日
読了日 : 2013年5月19日
本棚登録日 : 2013年5月19日

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