断絶への航海 (ハヤカワ文庫 SF ホ 1-4)

  • 早川書房 (2005年2月1日発売)
3.66
  • (23)
  • (19)
  • (35)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 333
感想 : 27
3

年功序列から成果主義へ、っていう感じの内容だね。<br>
向上心なんてどこかに置いてきてしまった、くたびれ果てたサラリーマンの俺にはなんとも身につまされる話だ。<br>
ケイロン人にはリタイアは許されるのか?引きこもりは?<br>
小説では、ケイロン人は年長でも40歳というところだと思うけど、あと30年たってジジババが増えたり、老齢化社会が到来したらどうすんだろうか?<br>
社会の資源を食いつぶす種はどこにでも転がっていると思うのだが...。フィクションに文句つけてもしょうがないけど。<br>
一足お先に下で待ってるぜ、ケケケ、っていう感じ。俺なら絶対働かないね。人に見下されるのは慣れてるもんね。<br>
<br>
追加。2007.07.02<br>
極東Blogを見ていたら、というか池田信夫Blogを見たら、以下の記述があった。<br>
<blockquote>
マルクスの未来社会像としては『ゴーダ綱領批判』の「各人はその能力に応じて働き、各人にはその必要に応じて与える」ばかりが引用され、「無限の富を前提としたユートピアだ」と批判されることが多い。</blockquote>
<br>
元ネタはマルクスだったんだね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2007年7月2日
読了日 : 2007年7月2日
本棚登録日 : 2007年7月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする