今の日本や先進国ほど生命の価値が重くなかった時代・場所でのお話。<br>
軍隊という官僚機構上で、まるで事務処理が面倒という理由だけで作成されたかのような部隊のお話。<br>
主人公と呼べる人物は存在するが、特に感情移入できるほどでもない。<br>
本作で重要なのは、たぶん戦場写真やドキュメンタリー映画、戦争映画を参考に描かれたかのような、敵を次々と撃破していく戦車の絵であり、津波のように押し寄せてくる赤軍兵士の絵であり、それを跳ね返して前進の号令をだす擲弾兵士の絵であろう。<br>
SFって絵だよね、といった人もいるが、戦争ものこそ絵が大事ということを再認識させてくれる逸品。<br>
女は立ち入り禁止。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Comics
- 感想投稿日 : 2005年1月29日
- 読了日 : 2011年6月4日
- 本棚登録日 : 2005年1月29日
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