融資業務再生の処方箋―米銀と邦銀の融資管理はどこが違うか

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  • きんざい (2017年6月29日発売)
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米銀の融資業務がマニュアル化されている、というのは目から鱗。マニュアル化することによって、ポートフォリオ運営をどうするかという目線を現場も本部も同じ目線で持ち、マニュアルからはずれるケースはモニタリングをしっかりしていく、ということ。審査役に裁量の余地を与えない。
また、筆者が現在は事業会社に転籍をして、そこから銀行に求める姿は衝撃的。
『製造業者が投資を決定する際に必要となる重要情報は、銀行には把握・判断しようがないものが多いことも事実』、『したがって、事業会社として銀行に求めるのは、一定の外部環境に関する情報や事業計画の財務的な適切性に関するアドバイスに加えて、何といってもブレのない融資姿勢である』と。

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感想投稿日 : 2018年2月28日
読了日 : 2018年2月28日
本棚登録日 : 2018年2月28日

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