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- / ISBN・EAN: 4988104078162
感想・レビュー・書評
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葬式で故人を語るシーンが好き。
志村喬さんの表情もグッとくる。
セリフが心に響いて
小説読んでるみたいな映画だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事実上の胃癌宣告を受け、とよの明るさ、活発さに触れ、30年間「死んでいた」渡辺が、初めて「生きる」。
志村喬の名演。とよ、左卜全、木村が良かった。
「こんなものでも作っていると案外楽しいものよ。これを作り始めてから世界中の赤ちゃんと仲良くなった気がするのよ。」小田切とよ
2017.3.26. -
池袋、新文芸坐で鑑賞。
ある市民課の課長が胃癌の発覚を機に、再び「生きる」という話。
最初、胃癌で自暴自棄になっているところにあらわれる小説家のセリフが印象的だった。
「生きるってのは、貪欲じゃなきゃいけない」
「あなたは不幸によって人生の真理を発見した」
「私は善良なるメフィストになりましょう」
と、今までろくに遊んだことのない課長に、遊びを教える。
しかし、いくら遊んでも、充実した生を得られないことに気付いた彼は、部下だった女性職員の生き方を見て気付く。
「自分も何か仕事をして、何かを生み出さなければ」
と思いなおし、市民の要望があった公園の建設に尽力する。
この気づくまでの過程に物語の大半の時間を使っており、この後一気に葬式まで話が進む。
葬式では、課長の情熱が次第に理解されていくのだが、結局その後には普段と変わらぬ役所の日常があったりして、それはそれでリアリティがあってなかなか味わい深い。 -
初めて観る黒澤映画。期待を裏切らない作品だった。ラストの約40分は回想形式で現実には主人公がいないものの、いい意味で期待を裏切る見せ場だった。
主人公の余命幾ばくかでの頑張りは、市民課課長として為すべきことを成し、執念を持ってやり遂げる、私が求めるビジネスマン像に他ならない。成果を出すためには能力は関係ないと喝破したドラッカーが言いたいことは、正にこのことだろう。
結局変わらない同僚の姿をラストシーンである公園の前に挿入したのが現実的で良かった。リアリティーを追究するのが黒澤作品なのだろうか。他作品もこの視点を持って観ていこう。 -
主人公が長友に似ている
なんともいわれない哀愁が漂っていた
白黒の映画は逆に新鮮。
命短し恋せよ乙女 ゴンドラの歌