京介さんのツッコミがキレキレで、端々では大いに笑えたのが良かった。
全体としては駆け足な印象。
もうちょっと一人ひとりを掘り下げた方が良かったと思うけど、ページ数との闘いがあるんでしょう。
エンディングについては、想定され得る中では最も正道な終わり方だったように思う。
作品としては綺麗にまとまったと言って良い。
ハーレムエンドの真裏で、爽快感みたいなものは何もないけど、様式美を感じた。
残念だけどしょうがない、という納得感。
もったいなかったのは、ラスト一巻だけで結末に至るまでの決断を書いてしまった点で、そこに葛藤らしい葛藤がなかったこと。
爽快感のないエンディングに向かってストレスを描くという選択肢は取れなかったのだろうと思うけど、そこをしっかり書いていたら重みのあるラストに出来たのになぁ。
結果として、ラノベらしくない結末をライトに書いてしまうという中途半端な印象になってしまった。
後日譚で短篇集とか出せばいいんじゃないかな。
その時はあやせたんがもうちょっと報われる形で。。。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年6月8日
- 読了日 : 2013年6月8日
- 本棚登録日 : 2013年6月7日
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