こんな風に生きることができたら、どんなに楽だろうと思う。言いたいことははっきり言って、自分の信じることだけを実行する。確かに言っていることはわかるし正しいとも思うんだけど、果たして和や協調を重んじる日本に馴染む考え方かどうかと言われると疑問が生じる。
著者は、日本人は控えめで自分の意見を言わない、と述べているけれど、外に表現することだけが全てではない、と私は主張したい。
日本人だって内にはちゃんと自分の意見を持っているし、それを伝えてもいい相手なのかどうかじっくり見極めているのであって、決して恥ずかしいからとか嫌われそうだからというような負の感情で押さえつけているわけではないよ、ということを彼女に伝えたい。あなたみたいに猪突猛進!正面突破!みたいな生き方ではなくて、中には慎重に、じっくり、したたかに立ち回る生き方もあっていいのでは?と思ってしまった。
確かに、和や協調が行きすぎて同調圧力になってしまい息苦しさを感じることもあるけれど、この日本人の性質が良い方向に作用して、諸外国から絶賛されたりすることもあるわけで、まあ一長一短ということなのだろうと思う。
日本の風潮や考え方をベースに、エッセンスとして一部マインドを取り入れたりして上手く場面に応じて使い分けられたらいいな。私たちはせっかく、他人との和や協調を大事にできる性質を持っているのだから。
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- 感想投稿日 : 2020年7月16日
- 読了日 : 2020年7月16日
- 本棚登録日 : 2020年7月16日
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