〈新版〉ユダヤ5000年の教え (小学館新書 と 6-1)

  • 小学館 (2016年10月3日発売)
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感想 : 19
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「ユダヤ人は学問やビジネスで成功者が多い」という漠然とした印象は持っていたが、そもそもユダヤ人とは?ユダヤ教とは?と、少し知ってみたいなと思い、手に取ったのが本書。

各地で虐げられてきたユダヤ人が、民族として継続することができたのは、
ユダヤ教(ユダヤの教え)を守り、信じてきたからこそ。
ユダヤ人は教育を重んじ、知性を武器としてきたが、知性や知識だけではなく、
知恵=処世術を身に着けていたからこそ、成功することができた。
ユダヤ人が5,000年にわたって蓄積してきた知恵「旧約聖書」「タルムード」「ミッドラッシュ」や、その他のことわざの集大成となっている。

ユダヤ教のラビの方の著書の翻訳なので、表現がすっと入ってこないと感じる部分もあり、読むのに少し苦労したが、「こんな教えがあるんだな」ぐらいで読めればよいのかな、と。
読んだうえで、「どう社会で生きていくべきか」ということを追及し続けた宗教なのかな、と感じた。

印象に残った格言などをいくつか。

・人が生きている限り、奪うことができないものがある。
 それは「知識」である。

・どちらかといえば、お金を稼ぐのは、やさしい。
 「使い方が難しい」のだ。

・賢人とは誰か? あらゆる人から学べる人。
 強い人とは誰か? 感情を抑えられる人。
 豊かな人とは誰か? 自分の持っているもので満ち足りている人。
 人に愛される人とは誰か? あらゆる人をほめる人。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月16日
読了日 : 2021年10月18日
本棚登録日 : 2021年6月30日

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