「ユダヤ人は学問やビジネスで成功者が多い」という漠然とした印象は持っていたが、そもそもユダヤ人とは?ユダヤ教とは?と、少し知ってみたいなと思い、手に取ったのが本書。
各地で虐げられてきたユダヤ人が、民族として継続することができたのは、
ユダヤ教(ユダヤの教え)を守り、信じてきたからこそ。
ユダヤ人は教育を重んじ、知性を武器としてきたが、知性や知識だけではなく、
知恵=処世術を身に着けていたからこそ、成功することができた。
ユダヤ人が5,000年にわたって蓄積してきた知恵「旧約聖書」「タルムード」「ミッドラッシュ」や、その他のことわざの集大成となっている。
ユダヤ教のラビの方の著書の翻訳なので、表現がすっと入ってこないと感じる部分もあり、読むのに少し苦労したが、「こんな教えがあるんだな」ぐらいで読めればよいのかな、と。
読んだうえで、「どう社会で生きていくべきか」ということを追及し続けた宗教なのかな、と感じた。
印象に残った格言などをいくつか。
・人が生きている限り、奪うことができないものがある。
それは「知識」である。
・どちらかといえば、お金を稼ぐのは、やさしい。
「使い方が難しい」のだ。
・賢人とは誰か? あらゆる人から学べる人。
強い人とは誰か? 感情を抑えられる人。
豊かな人とは誰か? 自分の持っているもので満ち足りている人。
人に愛される人とは誰か? あらゆる人をほめる人。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月16日
- 読了日 : 2021年10月18日
- 本棚登録日 : 2021年6月30日
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