同じハルタに連載してる乙嫁語りの姉さん女房・アミルとその夫カルルク夫妻とは逆に、こちらは30歳の軍人・文治と12歳の少女・姫子が許婚の間柄。絵柄もやや森薫先生の影響が見て取れるものの、大正という時代の中でゆっくりとお互いを尊重し合い知っていく二人のやり取りが丁寧で微笑ましいです。気になる所を挙げるとすれば、文治が表情自体は柔らかい場面でも、目にハイライトが無く隈もあるので少々怖い顔に見えてしまうこと。普通の少女から見れば怯えるのではないかと思う程ですが…二人の出会いや婚約に至った経緯は描かれていないので、その辺りは今後の展開に期待です。
年の差婚で想起したのは明治の軍人・上原勇作さんと槙子夫人。夫妻は17歳差で、槙子夫人が幼い頃から好いていた上原さんと結ばれ、結婚当時は上原さんは36歳という、当時としてはかなり珍しい恋愛結婚でしかも晩婚でした。時代や二人の家の事情などは異なるものの、もしかすると参考にしている所もあるかも知れません。
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- 感想投稿日 : 2019年12月18日
- 読了日 : 2019年12月17日
- 本棚登録日 : 2019年12月17日
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