法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1995年11月7日発売)
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本棚登録 : 899
感想 : 86
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法月綸太郎は短編も面白い。絶版?になっていてなかなか手に入らないので長編ばかり読んでいるけれど、短編もかなり好き。図書館が関係しない3作はいつも通りの後味の悪さで最高。
死刑囚パズル:論理的に詰めつつ寄り道しながら修正するいつものスタイル。パズルなら都市伝説の方が好き。
黒衣の家:『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』のサイコパステストを思い出した。手紙で終わる余韻がいい。
カニバリズム小論:人を食べることに注目していたので、綸太郎の結論に驚いたし嫌悪感。よくここまで気持ち悪く後味最悪な話を…(褒めてる)あとがきにあったミスリードは枢機卿のことで合ってるだろうか。たまたま誰彼の直後に読んだので、誰も引っかからないらしいミスディレクションに見事に引っかかる貴重な体験ができました笑
図書館シリーズ:この図書館大丈夫か

著者の作品の良さはロジックだけでなく後味の悪さにもあると個人的に思っているので、図書館シリーズよりも実際に殺人が起こる方が好き。あと大好きな法月警視があんまり出てこなくて残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2020年5月9日
読了日 : 2020年5月9日
本棚登録日 : 2020年5月9日

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