きのうのオレンジ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2023年8月21日発売)
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本棚登録 : 1079
感想 : 87
5

胃がんである事がわかった33歳の笹本遼賀。一人苦しむ中で思い出したのは15歳の時に弟と雪山で遭難した時の事。

家族、同級生の視点で語られる中で、家族の秘密、遼賀の人となりがわかっていく。どの人も優しくて、心情が痛いほど刺さる。家族の絆、遼賀と矢田のやり取りは強く印象に残る。互いを思いやる心、本音を吐き出せる相手がいる事は大きいなと思う。
そして遼賀自身が地に足をつけて生きてきた人。彼の生き様に涙が溢れて止まらない。遼賀のように生きたいと強く思う。

誠実に生きる事を教えてくれた大切な本。一人でも多く触れてほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月9日
読了日 : 2024年1月9日
本棚登録日 : 2023年12月4日

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コメント 2件

マメムさんのコメント
2024/01/09

初コメです。
今の季節に読むのが良い、温かい1冊ですよね。

みんとあめさんのコメント
2024/01/09

マメムさん、そうですね。
吹雪や厳しい寒さの経験あるので、雪山のシーンはより感じるものがありました。
今年はじめに読めて良かったです。

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