4冊目。
表紙のデザインが好き。
”島”というとつい南方が思い浮かびがちなのだけど、そうか、ほっかいどうも島なのか…!というあさってな気付きを得つつながめた。
それぞれ違う島なのに似たような印象を受ける光景がいくつもあった。言語化されずに共通項を見せるこれらの記号に、国境のない時代から連なる文化のつながりを感じる。
別のこの人の著作に書かれていた過去の冒険(?)にまつわる某が島に流れ着いていたのをひとつづつ写真に撮った…というのは、そのくだりを巻末でよむ前に写真を見て『あれ、ひょっとして』と気付き、おもしろいなあとおもった。でっかく言って全部地球の上にある。海流はめぐっている。流れ着くものも流れ着かないものもある。でっかく言って、手元になくともそれはある、という考え方も可能だと捉えることは、誰かを救ったりするだろうか。しないだろうな。みたいなあさってで不謹慎な考えがふと浮かんだ。
トナカイを解体したのちの毛皮の積み方が、別の写真集で目にしたシロクマのそれと同じような積み方だった。風習・文化・儀礼、とかもあるかもしれないけれど、こういうのは単に手続きの上で自然と発生する合理性の一致だったりするのかな、ともおもった。
総じて色も印象に残った。自然のものも人間のものも生々しい、濃い色をしている。うつくしさだけじゃない、灰汁をはらんだ、生命の力強さだなあっておもう。
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カテゴリ:
図書
- 感想投稿日 : 2013年9月13日
- 本棚登録日 : 2013年9月13日
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