江國香織を好きなのは、
やわらかく甘い言葉で絶望を語るからだ。
不倫を続け2人の世界に生きる主人公は
幸せの中で緩やかに死んでゆく。
不倫の道徳的善悪について語っているわけではない。
相思相愛で孤独、生と死、
真逆の事象に同時に身を置く主人公を
短い、何気ないストーリーで描く。
忍び寄り、時に寄り添うような絶望感は、
冷たくも美しく思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月9日
- 読了日 : 2020年3月9日
- 本棚登録日 : 2020年3月9日
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