吉本ばななさん、2冊目
この本を手に取った理由は、甚だ単純。表紙の写真のコロッケがとってもおいしそうだったから
裏表紙の揚げ加減もそそられる
あまりのおいしそうなコロッケに惹かれ、久しぶりに私もコロッケを作ってしまった
読み始めて、わあ、ほんとにごはんのことばっかり、食べることばっかりだと
作家さんだから当然とは思うけれど、国内、外国問わずあちらこちらのお店に出かけた話、そこの料理や接客の話が多く、庶民の私はちょっと僻んでしまい、やめようかなと思ったぐらいだが、読み進めていくうちに一人息子さんのかわいさと吉本さんの食に対する考え方や人に対する考え方が見え隠れしてきて、最後まで読み切った
ここに登場するお店は、気取ったお店ばかりではなく、店主の心やポリシーが感じられる魅力的なお店が多く、人間としてのあり方も考えさせられた
子供の頃からのご両親が作られた家庭料理や弁当の話も面白かった
「家庭料理というもののものすごさは、それこそがこの世の中を作って回し、育ててきたおいしさだ。そして唯一絶対そこにしかなく、その人が死んだらもう残せない味わいということだと思う」
いやいやそれほどでもと恐縮したくなるけれど、毎日家族のために台所に立っている主婦としては、ありがたいお言葉だ
それにしても、吉本さんよくお食べになるし、いろんなものを食べておられるから、料理のジャンルが幅広い!
ただただ感嘆!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年11月21日
- 読了日 : 2023年11月21日
- 本棚登録日 : 2023年11月19日
みんなの感想をみる