その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年5月24日発売)
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本棚登録 : 294
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シリーズ2
小蔵屋の近所に安さと豊富な品揃えを売りにした和雑貨点つづらが開店。露骨な営業妨害を仕掛けてくる

心はザワザワかき乱されるがお草さんの店のコンセプトは揺らがない
ひと目みて、触れて、なんかいいわね、と思う。一杯飲んで、うまい、と思うそういう品揃えを心がけ、遠方まで出かけて吟味する手間を惜しまない仕入れがら小蔵屋の要。末永く付き合ってほしいから、小さな店だからこそそこは譲れない

季節に合わせた和食器のディスプレイも読んでいてわくわくする

さらに、つづら出店の裏には、詐欺まがいの不動産売買の噂も流れ出す
同じ不動産屋により泣き目を見る人があちこちにいるらしい
こうなっては黙ってはいられないお草さん

このシリーズに出てくる事件や事案は、ちょっと難解で
ハードボイルド

お草さんを支える従業員の久実さんと友達の由紀乃さんが大好きだ
明るくほんわかとこの物語を彩り支えている


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月10日
読了日 : 2023年12月10日
本棚登録日 : 2023年12月9日

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