また、同じ夢を見ていた

著者 :
  • 双葉社 (2016年2月17日発売)
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ちょっと生意気な小学生の私(小柳奈ノ花)は、大好きなひとみ先生から出された課題「幸せとは何か」について考える

クラスには友達がいないがへっちゃら、だってカッコいいお姉さんのアバズレさん、いつもおいしいお菓子を用意して待っていてくれる一人暮らしのおばあちゃん、手首に傷がある高校生の南さん、尻尾の短い黒猫の"彼女"がいるから

学校が終わると、"彼女"と一緒に、友達の家を順番に回っていく
アバズレさん、おばあちゃん、南さんと交わす会話が、絶妙!
シャレがきいていて、まるで禅問答のようだ

「幸せとは誰かのことを真剣に考えられるということだ」
というアバズレさんの言葉の意味を考え、成長していく私

しかし、しかし、南さんが私の前から突然姿を消し、アバズレさんまでが、やがておばあちゃんまでが・・・
まるで夢を見ていたかのように

南さんやアバズレさんは、私の将来の姿なのか!
警告のために私の前に現れたのか!
back to the future かと思った

ふわふわ綿菓子みたいな話だなとは思ったが、小生意気な私が妙に可愛く面白かったが、途中からこれってファンタジーだったの?と訳が分からなくなってしまった
どうもこんな話は苦手だ

今までの話は夢だったの?と読者を混乱させ、その夢から覚めたかのように大人に成長した私と桐生くんが現れたラストはステキだった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月8日
読了日 : 2019年10月8日
本棚登録日 : 2019年10月5日

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