最近、夏井先生の初心者向けの俳句の読み方的な本ばかり読んでいるせいか、この本も寝る前に布団の中で一句、二句俳句を作るhow toものかと思い、借りてきたが、それは勝手な私の早とちりで、全く違っていた
夏井いつきさんと実の妹のローゼン千津さんが、俳句を解釈鑑賞する中で、人生の喜びや悲しみについて語り合うというものである
この本に出てきた俳句が名だたる俳人の句で、なるほどそんな背景があったのか、そんなふうに鑑賞するのか、そんな意味が込められいるのかと目から鱗のことばかりだった
まあ、それにしても姉妹というのはこんなふうに遠慮なく言い合えるものなんだと、男兄弟しかいない私は、羨ましく思った
こんなに好き勝手におしゃべりしたのが本になるなんて
タレント並みの売れっ子の夏井先生ならではだなとちょっと意地悪な見方もしてしまった
妹のローゼン千津さんは、芸大の出身で音楽をやってらした方のようだが、俳句についての知識も相当なもので、それにも驚かされた
松山市出身の方は、正岡子規の故郷ということもあって、みんながみんな俳句を詠まれたり、俳句についての知識がおありなのかと思ってしまったが、まさかそんなはずはないだろう
所々にはさまれている「いつきのまなざし」というタイトルの夏井さんのエッセイも軽妙で楽しかった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月1日
- 読了日 : 2021年11月1日
- 本棚登録日 : 2021年10月29日
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